新しいCAT® R2900 XEディーゼル発電式坑内採掘用ローダ
新しいCAT® R2900 XEディーゼル発電式坑内採掘用ローダ

速度と効率が向上し、よりパワフルな設計が組み込まれた新しいCAT® R2900 XEディーゼル発電式坑内採掘用ローダ

高効率電気駆動システムにより、燃料消費量を抑え、温室効果ガス排出量と所有総コストを削減できます。

 

全世界向けリリース: 2023年5月
リリース番号: 123PR23

新しいCAT® R2900 XE LHDは、Caterpillar初のディーゼル発電式坑内採掘用ロードホールダンプ(LHD)ローダで、坑内採掘業界が求めている積載質量の拡大、積込みの高速化、排出ガスの削減といったニーズに応えます。この新しいLHDは、Caterpillar製品の中でも非常に人気のある坑内採掘用ローダのプラットフォームをベースとし、リフトアームとコンポーネントの形状が最適化されていることに加え、ロードセンシング油圧システムを備えており、CAT R2900Gに比べて掘削力が35 %向上しています。

R2900 XEは過酷な条件でも高速に動作し、加速性能がR2900Gよりも52 %優れ、機械の応答性も改善されています。0 ~ 24 km/h(0 ~ 14.9 mph)まで6.4秒で加速し、登坂路の走行速度が7 %向上しています。可変ピストンポンプによって、より大きな流量を供給し、油圧シリンダのサイクルタイムの短縮とパワフルなリフト力を実現しています。この新しいLHDモデルは、18.5メートルトン(20.4トン)の優れた積載質量を誇り、積込み時間を短縮できます。3 ~ 4回の積込みでCAT AD63トラックへの積載を完了できるため、作業効率が大幅に向上します。R2900 XEでは、こうした機能の相乗効果によって生産性が20 %向上します。

このローダでは、7.4 ~ 9.8 m3(9.7 ~ 12 yd3)の容量の範囲で4つのサイズの再設計されたバケットを利用でき、さまざまな積込み、運搬、ダンプ条件に応じたマテリアル密度のニーズに対応できます。モジュール式溶接付け、ボルトオンハーフアロー、およびDurilock™機械取付け式シュラウドなど、生産性とバケット寿命の最適なバランスを実現する幅広いCATグランドエンゲージツール(GET、Ground Engaging Tool)があります。バケットをさらに保護するために、溶接付けまたは機械取付け式設計のさまざまなヒールシュラウド、摩耗プレート、摩耗バーを利用できます。

信頼性と耐久性に優れたCAT C15エンジンには、EU Stage V/米国EPA Tier 4 Finalコンフィギュレーションおよびディーゼルパティキュレートフィルタなど、排出ガスの削減およびアフタートリートメント用の豊富なオプションが用意されています。このエンジンは、必要に応じて最大335 kW(449 hp)の出力を供給するとともに、R2900Gに比べて燃料効率が31 %以上も向上しています。エンジン回転数が低いため、出力と生産性を高めながら、燃料消費、熱、騒音、振動、排出ガスは低減されます。

高効率の電気駆動
新しいR2900 XE LHDは、数十年にわたる経験を通じて実績を重ねたスイッチリラクタンス電気駆動システムを装備しています。設計、統合、検証、サポートはCaterpillarが行っており、無段変速コントロールによって出力とサイクルタイムの向上を実現しています。ドライブラインやパワートレインへの衝撃負荷がないため、方向変換がスムーズです。また、仮想ギヤを実装しており、機械の制御性が向上しています。リターダ自動制御により、登坂路でも速度を落とさず走行できます。この駆動システムは、ニュートラルでの惰性走行を防ぐことができ、アンチロールバック機能と組み合わせることで、運転時の安全性がさらに向上しています。

新しいアクスル設計では、コンポーネントサイズが増加しており、4速プラネタリファイナルドライブグループと併用することで、優れた強度と長寿命を実現しています。ホイールベアリングが大きくなり、ブレーキのサイズ設定が拡大されているため、ファイナルドライブの寿命がさらに延長されます。フランジ付きのリムにより、タイヤおよびリムをより安全に交換できます。強力なトルク力や衝撃荷重に耐える構造を持つディファレンシャルとファイナルドライブは、高いトルク倍率により、ドライブトレーンにかかる応力を軽減します。トラクションコントロールシステムがさまざまな路面状況でタイヤスピンを低減するため、生産性の向上、タイヤ寿命の延長、消耗品コストの削減が実現します。

快適性と生産性の両立
次世代型の運転席では、優れた実績のあるR1700プラットフォームをベースに、生産性、安全性、快適性に関する最新の改善点が反映されています。キャブは密閉式の設計で、エアコンによって新鮮な空気を加圧して温度調節し、循環させることができるため、オペレータの快適性が高まり、疲労が軽減されます。ROPS/FOPS構造は、弾力性を持つようフレームに取付けられているため、オペレータを振動から保護し、乗り心地をさらに快適なものにします。キャブには、2つの緊急用避難口が装備されており、リアビューカメラと前方および後方向きのサイドビューカメラを通じて機械周辺の視認性が向上するため、オペレータと他の作業者の安全性が強化されます。

1つのレバーに方向選択、仮想ギヤ、およびステアリングを組み合わせた、標準装備のSTIC™ステアリング/トランスミッション統合コントロールにより、最大限の応答性と機械コントロールが実現します。操作の容易な電気油圧式ジョイスティックコントロールではリフトとチルトの同時操作ができ、操作を最大限に効率化できます。2つのペダルの設計では間隔と配置が改善されているため、足によるコントロールをより効率的に行うことができます。

オプションのライドコントロールにより、起伏の激しい路面で運転する際に、サイクルタイムと積荷の保持性が向上します。あらかじめ設定された速度でライドコントロールシステムを接続/解除することにより、システムが自動的にバケット力を抑制して機械を安定させるため、前後の揺れが軽減されます。リフト回路に組み込まれた窒素/オイルアキュムレータシステムがショックアブソーバとして機能します。

拡張可能なテクノロジソリューション
新しいR2900 XEは、業界で最も包括的なテクノロジ製品スイートであるCAT MineStar™ソリューションをすぐに利用できるように構成された状態で出荷されます。機械の状態のモニタリングから運搬とダンプの完全自動サイクルに至るまで、各採掘現場に固有のニーズに応じてテクノロジの拡張レベルを調整できます。標準装備のProduct Link™ Eliteによって機械の接続性が向上しており、ローダは状態や状況に関する情報を収集して、ローカルまたはクラウドでホストされているアプリケーションに送信できます。

採掘現場では、以下のようなさまざまなMineStarテクノロジを選択できます。

  • 坑内採掘用Command – 視野範囲内の操作から完全な自律操作まで、LHD機械をリモート操作できるため、オペレータは安全で快適な場所に移動して生産性、効率、安全性を向上できます。
  • 坑内採掘用Detect – ピアツーピアの近接検知機能を使用して、暗い場所で作業者と機械の予期しない干渉が発生するリスクを減らすことができます。
  • 坑内採掘用Fleet – サイクルタイム、積載質量、機械の位置などの主要な運転パラメータを含む正確な情報にリアルタイムにアクセスでき、バリューチェーンのいたるところでデータを自動的に追跡および記録できます。
  • Health – 予防的なメンテナンスサービスと機器の予測分析に必要な機器データを収集して送信します。

新しいAutodigテクノロジでは、掘削サイクルの重要部分を自動化することにより、積込みを最適化します。Autodigを坑内採掘用Commandと組み合わせると、真の自動機械が実現し、高速自動運搬やサイクル全体にわたる自律操作を行うことができます。車載の積載質量計測機能を活用したCAT積載質量管理(CPM、Cat Payload Management)では、材料管理、サイクルカウント、タイミング記録、無線を通じた詳細な生産レポートなどの機能を使用できます。オプションのタイヤ圧力監視機能は、R2900 XEに完全に統合されており、オペレータはタイヤの圧力が適切かどうかを作業中に確認できます。

容易な整備と長距離の運搬を実現する構造
より堅牢な構造、耐久性が増したパワートレイン、長持ちするコンポーネント、改善されたメンテナンス、拡大された整備間隔により、新しいR2900 XEでは、メンテナンス時間を短縮し、運用のトン当たりコストを抑制できます。この機械は電気駆動であるため、従来の機械駆動式システムに比べて可動部品が少なくなっています。オイル交換間隔が延長されていることに加え、ドライブトレーンが電動化されているので、オイル使用量が少なくて済みます。サイトゲージをグラウンドレベルで目視できるため、液体レベルチェックが簡単です。また、すべてのフィルタが垂直に配置されているため、液体類をこぼさずに整備できます。電気コネクタは密閉されて埃や湿気が入らない構造になっており、ハーネスはカバーで保護されています。

機械設計を工夫することで、鋳造部品を排除し、質量を削減しており、性能を損なわずにフレーム寿命の延長と強度の向上を実現しています。フレーム、パワートレイン、エンジンなどのコンポーネントは、部品やコンポーネントに新品もしくは再生品、再利用品を使用してリビルドできるように製造されています。そのため、採掘現場では、新品同様の性能を繰り返し利用して、オペレーティングコストを削減できます。

新しいCAT R2900 XE坑内採掘用LHDの詳細については、Catディーラに問い合わせるか、https://www.cat.com/R2900XEをご覧ください。

 



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次世代型の運転席では、優れた実績のあるR1700プラットフォームをベースに、生産性、安全性、快適性に関する最新の改善点が反映されています。キャブは密閉式の設計で、エアコンによって新鮮な空気を加圧して温度調節し、循環させることができるため、オペレータの快適性が高まり、疲労が軽減されます。

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この新しいLHDは、Caterpillar製品の中でも非常に人気のある坑内採掘用ローダのプラットフォームをベースとし、リフトアームとコンポーネントの形状が最適化されていることに加え、ロードセンシング油圧システムを備えており、CAT R2900Gに比べて掘削力が35 %向上しています。

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R1700
R2900G
このローダ用に再設計
CAT R2900 XE LHD

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