ポッド形状偏心ウェイト
Bシリーズでは、実績のあるCATポッド形状振動システムを利用できます。システム設計により、メタルウェイトを使用する従来の設計に共通する汚染のリスクを低減できます。他の追随を許さない信頼性と性能を実現するCATポッド形状振動システムは、実質的にメンテナンスフリーとなっており、初回定期メンテナンス期間は3年または3,000時間となっています。
より大きな振幅
Bシリーズ土工用振動ローラは、振幅が増加しており、締固め性能が向上しています。最大振幅は業界最高水準であり、締固めのエネルギーをより適切に地面に伝えることができます。
自動振動
新しい自動振動機能が装備されています。振動が作動している際に、コンパクタがあらかじめ設定された速度より遅くなると、振動が停止します。推進が再開すると、振動はあらかじめ設定された速度で再び開始されます。この機能により、均一で高品質な作業が生まれます。
スムーズドラム
スムーズドラムは、粒状マテリアルの締め固めに最適であり、粘着性または半粘着性のマテリアルの締め固め用のオプションのパッドフットシェルキットを装備できます。
ユニバーサルバンパ
ユニバーサルバンパにより、ドラムの質量が増加するとともに、オプションのパッドフットシェルキットを機械に装着しやすくなっています。
デュアルポンプ推進システム
独自のCATデュアルポンプ推進システムは、比類のない登坂能力とブレード機能を実現するための安定した油圧流量を提供します。より優れた性能を発揮できるように電子制御によって強化されています。デュアルポンプ推進システムは、リアホイールとドラムに対して個別に油圧流量を提供することで、厚層舗装、柔らかい路面条件、または急斜面での用途において卓越したけん引力を実現しており、勾配での前進や後進時に優れた制御力を示します。
ACERT™テクノロジ採用のCAT C4.4ディーゼルエンジン
Bシリーズ土工用振動ローラには、ACERT™テクノロジを採用したCAT C4.4エンジンが搭載されています。ACERT™テクノロジにより、効率と整備性の向上を実現し、十分な出力と騒音の低減を両立しています。また、CAT C4.4エンジンはACERTテクノロジを利用して排出ガス基準に適合しています。この革新的な組み合わせにより、どのような運転条件でも、最適な燃料効率を確保しながら、クリーンな燃焼を実現し、安定的にパワーを発揮します。
大型冷却パッケージ
Bシリーズ土工用振動ローラには、大型の冷却パッケージと可変スピードファンが装備されています。大型のシステムは、作動温度を最適な範囲に保つのに役立ちます。可変スピードファンは、システムの冷却に必要な回転数で動作するため、出力の損失が軽減されます。出力損失が軽減されることで、燃料がより効率的に使用されます。
エコモード
Bシリーズ土工用振動ローラは、エコモード(燃料を効率よく利用できる機能)を装備しています。あらかじめ設定された時間の間、機械がアイドル状態にあると、エコモードが作動して、エンジン回転数が低下します。推進装置が作動すると、より高いエンジン回転数に戻ります。特定の用途では、エコモードを作動させて、エンジンを通常より低い回転数で運転させる場合があります。エンジン回転数が低いと、燃焼する燃料が少なくなります。ユーザが設定した時間が経過した後、エンジンを完全にシャットダウンするようにエコモードをプログラムすることもできます。
自動速度制御
自動速度制御は、オペレータが最大作業速度を選択するための機能です。選択した後、推進レバーをフルストロークに接続することにより、その速度に安定的に到達します。速度が安定していると、締固めの均一性を容易に確保できるため、締固めの品質が向上します。
ROPS/FOPS構成
ROPS/FOPS構成では、プラットフォームエリアを囲むようにハンドレールが装備されています。快適性を追求した多位置ステアリングホイール調整。シートベルト付きでオペレータ用ディスプレイを装備した調節可能な回転式ビニール製シートは座り心地がよく、オペレータの手が届きやすいようにコントロールと運転情報が配置されています。12 Vアダプタが個人の電子デバイスに電力を提供します。フロアマットが振動を軽減します。特別に設計された固定具を使用して、オペレータはランチボックスをしっかりと収納できます。カップホルダがステアリングコラムに装備されています。大型ミラーによって機械後部の視界が良くなります。機械後部の視認性を高める追加のミラーパッケージをオプションで利用できます。
ROPS/FOPSキャブ構成
ROPS/FOPSキャブでは、設計が改良されており、オペレータに優れた快適性を提供します。このキャブは、オペレータが操作しやすいように調整できる多位置ステアリングホイールを装備しています。シートベルト付きでオペレータ用ディスプレイを装備した調節可能な回転式布製シートでは、オペレータの手が届きやすいようにコントロールと運転情報が配置されています。12 Vアダプタが個人の電子デバイスに電力を提供します。フロアマットが振動を軽減します。ガラスパネルと大型外部ミラーによって機械後部の視界が良くなります。ヒータやエアコンなどの空調制御により、オペレータの快適性が向上しています。ドアとキャブの右側にある大きな窓を大きく開けて、最大限に換気することができます。キャブには、ラジオ(非搭載)を追加できるように事前に配線が施されています。布製ヘッドライナの外観は、スマートで洗練されています。オプションで車内ミラーパッケージと高級ハイバック布製シートを利用できます。
運転席
新しい標準装備の運転席は右に20度回転させることができます。右側アームレストには、推進レバーとコントロールコンソールが一体になっています。ほとんどの地域では、液晶ユーザディスプレイも装着されています。この設計により、オペレータがシートを回転させると、コントロールとディスプレイも一緒に回転するため快適に操作できます。特定の地域では、シート非装着のLEDディスプレイが標準装備されています。仕様については最寄りのCatディーラでご確認ください。ROPS/FOPS構成の機械には、ビニール製の全天候用シートが装備されています。ROPS/FOPSキャブ構成の機械には、布製のシートが装備されています。キャブ搭載機械では、オプションの高級ハイバックエアライドシートを利用できます。シートには、巻取り式シートベルトが装備されています。
多機能LCDディスプレイ
ほとんどの地域で液晶ディスプレイが標準装備されています。一部の地域では、LEDディスプレイが標準装備されています。これらの地域では、オプションとして液晶ディスプレイを利用できます(CAT締固めコントロールオプションには液晶ディスプレイが必要です。利用可能かどうかは、地域のCat®ディーラにお問い合わせください。)ディスプレイは、ゲージクラスタとして機能し、診断データおよび追加データをオペレータに提供します。Cat締固めコントロールを装備した機械は、締固め測定値もディスプレイに出力します。
2つの締固め測定テクノロジが利用可能
土壌硬度計の値(CMV)とマシンドライブパワー(MDP)の2種類の締固め測定テクノロジを利用できます。両方のテクノロジは、リアルタイムの測定値をLCDディスプレイに表示します。
土壌硬度計の値(CMV、Compaction Meter Value)
土壌硬度計の値(CMV)は、加速度計ベースの粒状土壌向けの測定システムです。スムーズドラムソイルコンパクタ(CSモデル)のみでご利用いただけます。ドラムの振動中に機能し、地下1.0~1.2 m(3~4 ft)の深さを測定して、地表下の様子をオペレータに提供しますCMVは、訓練を受けたオペレータに、隠れた異常な場所(埋まっている障害物、岩石、粘度の塊など)または状態の悪い締固めエリアなど、さまざまな状態を明らかにすることができます。締固めに一層の水分が必要な場合にも表示してくれます。
マシンドライブパワー(MDP、Machine Drive Power)
マシンドライブパワー(MDP、Machine Drive Power)は、Caterpillarのみが提供できる独自の技術です。MDPは、転がり抵抗を測定することにより土壌の固さを示します。スムーズドラムおよびパッドフットの両方を含むすべてのCAT Bシリーズソイルコンパクタで利用できます。パッドフットシェルキットを搭載したスムーズドラム機械でも使用可能です。すべての土壌タイプで効果があり、ドラムが静止していても振動していても使用できます。MDPは、締固められているマテリアルのリフトの深さ近く(約30~60 cm(1~2 ft)の深さ)まで測定できます。MDPは、すべての土壌タイプで使用でき、CMVより浅くても測定できるため、柔軟性があります。これにより、結果を軽量のフォーリングデフレクトメータや原子核ゲージなどの携帯測定機器と相関させることができます。ドラムを振動させる必要がないため、プルーフローリングでの使用時に締固めを低下させるリスクが低くなっています。
GNSSマッピング機能
Cat締固めコントロールは、オプションの全地球的航法衛星システム(GNSS)マッピングアンテナを追加することにより強化できます。これにより、SBASレベルの精度を実現し、オペレータによる結果の視覚的なモニタ、結果の位置へのマップ、分析またはドキュメントのためのデータの保存が可能になります。SBASよりも高精度を実現するRTK GNSSマッピング機能も利用可能です。
チルト可能な冷却パッケージ
冷却パッケージを傾けて、簡単に清掃できます。標準的な清掃を実施することで、エンジンは冷却系統によって確実に保護され、能力を最大限に発揮できます。
整備間隔の延長
整備期間の延長により、生産性の向上と、所有コストおよびオペレーティングコストの削減に貢献します。振動システムの定期オイル交換間隔は3年/3,000時間です。作動油用整備間隔は3,000時間です。エンジンオイルのサービスは500時間ごとに行います。
メンテナンスフリーのヒッチ
ヒッチは永久密封型ベアリングを装備しており、給脂が不要です。